子供

現役ソフト屋の私が、小学校でのプログラミング必修化と、子供のプログラミング教育について書いてみる

2017年9月5日

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今年3月に、文部科学省からプログラミング教育必修化などを盛り込んだ学習指導要領改定案が発表され、2020年以降に施行されることになりました。

「プログラミングなんて難しそうなモノが必修化されて、我々はどうすればよいのだ!」
と、寝耳に水な親御さんも多いと思いますので、現役ソフトエンジニアの私が、私なりの見解を書き記したいと思います。

必修化に至った背景

IT人材の慢性的な不足は、かねてから叫ばれてきました。
ITと我々の生活は切っても切れない世の中になっています。
今や、お風呂はボタン一つで沸き、レンジも1タッチで適切な温度に温めてくれる。どこに出かけてもスマホひとつで簡単に物事を調べられ、車もアクセルを踏まなくても前の車を追従して走る。
さらに、IoTが提唱され、何もかもがインターネットにつながる時代です。
今後ますますこういった高度なIT機器は増える一方でしょう。

そのような時代背景から人口減少も相まって、その昔「IT」が流行語になった当時からは比べ物にならないほど、IT人材の確保は難しい状況になっています。

ざっくり言うと、「人口は減っているが、IT需要は爆発的に増えている」これですね。
これに対応するべく、文部科学省が腰を上げたという背景です。

教育内容

小学校での授業内容については公開されていません。というのも開始当初は授業の内容等々について、学校に任せるとのことなので、ほぼグレーというのが現状です。
恐らく初めは、ビジュアルプログラミングを使って論理的思考をベースにしたプログラミング脳を育てるカリキュラムが組まれるだろうと踏んでいます。
いきなりコードを組んだりすることはまずないと思いますので、その点は安心して良いと思います。

プログラミング脳とは?

プログラミング脳とは、端的に言うと要件を整理して手続きや条件構造(アルゴリズム)を作ることが出来る思考能力のことです。
どうも定型の言葉で説明するのは難しいので、例を挙げます。

100%言ったことだけを守るロボットに買い物に行かせると仮定しましょう。
このロボットに、「3丁目のスーパーに大根を買ってきて」これではたどり着けません。そもそも道を知りませんから。
では、「この道をまっすぐ行って、2番目の信号を右に曲がる。突き当りにスーパーがあるので、そこで大根を買ってきて」と言います。

これでもまだ不十分です。例えば、

「障害物があったら、よけて前に進む」

も必要ですし、

「赤信号だったら青信号になるまで待って、青信号になったら止まる」

としないと、事故になってしまいます。

スーパーに入ってからも
「籠を1つ取って自動ドアが開くまで待って・・・」
「野菜売り場は入口から入って・・・」

と、なんて面倒なんだー!!と発狂しそうになりますが、「100%言ったことだけ」ここがポイントです。自分で考えて行動はしません。言ったことだけを忠実に守る。それがロボットです。
機器をソフトウェアで制御するというのはこういうことなんです。

もし想定していないケース「いつもの道が工事中」だったらどうなりますか?たどり着けなくなりますよね。これがいわゆるバグというやつです。
このようにソフトウェアはあらゆる条件を想定して作る必要があります。

このプログラミング脳は一朝一夕で身に付くものではありません。プログラミングを勉強する初期に、最も多くの時間と経験を要する大きな壁と言えます。
ちなみに、私は高校で勉強を始めてから、完全にこの頭になったと感じたのは、大学になってから。高校と大学どっぷりと情報系の学科に通っていても、およそ5年の歳月を費やしました。最初は赤点ばかりで嫌になりましたね(笑)

今後の課題

まだ必修化が発表されてから日が浅いため、教育現場、教育を受けさせる親、教育を受ける子供それぞれにまだまだ課題が山積です。
教育現場としては、まだまだプログラミングを教えられる人材がかなり少ないと言うのが課題です。基本的に小学校の先生が教えなければいけないわけですから、ただでさえ激務の先生方の負担がさらに増えていくことになるでしょう。(そこに商機を見出していく企業も増えていきそうですが)
教育を受けさせる親としては、プログラミング教室はかなり高額(月数万円)です。そのため家計の大きな負担になることも懸念されます。必修だから覚えないとマズいけど、塾は高額だし・・・というジレンマが増えていきそうです。
教育を受ける子供としては、この手のジャンルは好き嫌いがあるので、いざコードを組むフェーズになった時にアレルギー反応を起こす子もいるのではないかと懸念されます。嫌いな勉強を強制されることほど苦痛なことは無いですからね。

親が出来ること

まず手始めはとにかくパソコンに触れさせてみてはいかがでしょうか?
将来ソフトウェア関係の仕事に就かなくても、今後パソコンを使わない仕事はほぼ無いと言っても過言ではないでしょう。
それに、パソコンが使えないことで仕事の選択の幅が狭まってしまうのはかわいそうですもんね。

やみくもにパソコンに触らせればよいわけではなく、ちゃんと目的を与えたり、使う時間を決めることが大切かと思います。
私も小学生のころはまずペイントでお絵かきから始まりましたからね(笑)
そのためには、我々親も情報リテラシーを身に付けていく必要があります。子供は驚くほど飲み込みが早いですので置いて行かれないようにしなければなりません。

終わりに

我が家も例外では無く、今後子供たちがこのプログラミング必修化の波に飛び込んでいくことになります。
最初に書いたように、まだ学校の教育方針や教育現場の準備が整っていない現状で、あまり焦ってあれこれ子供たちに今から詰め込む必要があるかは疑問です。
今後、世の中の流れを見つつ、少しずつご家庭の情報教育の方向性を整えて行ってもまだ十分な時間があります。

様々な教育の本を読むと共通して多く書かれているのは、親も一緒に学ぶ姿勢が無いと子供だけではどうしても身に付きにくいということ。
何を教えるかではなく、誰と学ぶか。それが最も大切なことなのでしょうね。

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ソウパパ

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  1. まるい より:

    こんにちは。
    最近無料のプログラミング教室がよく開催されるので
    我が家の子供たちも参加させています。
    簡単なゲームを作ったりしていますが
    私が工業高校で習ったプログラムん具とは違い
    積み木を組み立てるように命令を組み立てて
    ゲームを作る感じでした。
    子どもにも簡単にできるようになっていましたよ。
    本格的なプログラミングはソウパパさんがおっしゃるように
    好き嫌いがありそうです。
    必修化されたらどうなるか、気になるところです。

    • ソウパパ ソウパパ より:

      >まるいさん
      コメントありがとうございます!
      無料の体験教室ですか。そんなものが開催されているんですね。情報ありがとうございます!
      まずは気軽に体験できるという点で非常に良さそうですね。
      それで子供が興味をもって、やる気になってくれたら本格的に教室に通わせることも視野に入れることができますよね。

  2. Riri より:

    プログラミングが小学生から必修化するんですね~。
    これからの時代、当然の流れ、
    という気持ちになる一方で、
    もっと他に力を入れるべきところがあるのでは・・・
    とも思ってしまいますね。
    もちろん何が正解なんてことはないし、
    最終的に子供たちが自分に合ったことを自由に選択できるようになれればいいのだと思います。

    • ソウパパ ソウパパ より:

      >Ririさん
      コメントありがとうございます!
      確かに、教育のベースとなる部分が不十分なまま、新しいことばかりを教えるようなやり方では、全く意味がありませんからね。
      私も、子供にいろいろ体験させて、自由に選ばせるというスタイルは非常に良いと思っています。

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ソウパパです。ネットビジネスを勉強中で、いつか不動産オーナーになりたい夢を持つ、2児のパパです。

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